物忘れの激しい皆様こんにちは。
もう脳のキャパは、やうやう小さくなっていくようです。
外出中に「あ、これはいいネタ!」と思っても家に着く頃には忘れてしまいます。すぐに題名だけでも何かに書きとめないと、後で思い出そうと悶え苦しむことが多くなりました。
これは運良く題名を書き留めてあった1件。
ケモナイフとの出会い
内容的には、恐らくパーフェクトペリオを調べていた時にここのHPに辿り着いたのだと思います。
肝心な中身ですが、
島田歯科ではこれまで、パーフェクトペリオを使用した歯周病治療で、かなりの治療成績を残して来れたと思います。
「治療成績」ですから「思います」って表現はどうなんですかね。
まあ、自院HPの高額自費治療を「あんまり効かない」なんて書くバカはいませんが。
今後は、より高成績な治療を目指してパーフェクトペリオ療法にケミカルナイフ療法を併用することをお勧めいたします。
・・・なんだ・・・そのガンマナイフの丸パクリみたいな胡散臭いネーミングは・・・
パーフェクトペリオ療法では、安全で強い殺菌力により歯周ポケットをはじめ口の中の歯周病菌を殆ど殺菌することが出来ました。が、最強の歯周病菌は歯肉の中にも巣食っていました。
これを退治するための方法がケミカルナイフ療法です。腫れていた歯肉が、まるでナイフで切り取ったかのようにスッキリすることからの命名だそうです。
ケミカルと書く以上は何かしらの薬剤を使うのであろう。塗るの?含嗽?ペリオフィールみたいに歯周ポケットに突っ込んどく系?さっぱり見当がつきません。
その後に料金表が出てきます。
うーん、値段はともかく、どこらへんが「ケミカルナイフ療法」なんだ・・・
・・・ん?
・・・よっしゃ、とりあえず「ケモナイフ」で検索かけるか。
お願いGoogle先生!
ポチッとな・・・お、1件目はさっきの開業医か。
2件目は・・・鶴見大学!
いきなり鶴見大学の歯周病学講座がHit!
そして欲しかった答えも書かれている。
鶴見・・・おそろしい子・・・。
講座HPを開くと・・・あった! って1行だけかい。
ジスロマックか。しかし詳細不明過ぎる。
先日の障害者歯科学会で鶴見大から「アジスロマイシン飲ませて全顎SRP」という治療の発表がありました。これ自体は10年位前からちょいちょい発表されていますが、恐らくこれを「ケモナイフ療法」と呼んでいるのでしょう。
でもポスターに「ケモナイフ」なんて一言も書いてなかったぞ。
さすがに学会場でこのネーミングセンスを晒すのは恥ずかしすぎた?
質問してみればよかったと今更ながら後悔。
他の歯科医院でも発見
歯周外科・歯周内科・ケモナイフセラピー|秩父市のAODインプラント CT相談室 落合歯科医院
ではどうしたら細菌叢を変えられるのか。そこでアジスロマイシンを併用したFull Mouth SRP を考案した。
HP内にはケモナイフ療法の方法が書かれていました。やはりジスロマック服用させての全顎SRPのようです。
「考案した」って書いてますが、この先生が考案者なんでしょうか???
ジスロマックについて
(本文中は薬品名と商品名がごっちゃになっていますが、文章の流れ上で致し方ない記載を除けば、わかりやすさ優先で商品名の記載で進めます。)
ジスロマックは、発売当初は「1日1回2錠を3日間で1週間くらい効く」という服用のしやすさ(「錠剤がデカくて飲めねえ!」てお年寄りも続出しましたが・・・)で画期的な商品でした。
クラビットみたいなニューキノロンも1日1回でいいんですが、
一般歯科医院ではまず
必要ありません。
必要ありません。
必要ありません。
大事なことなので3回書きました。
歯科医院は簡単にクラビットとかグレースビット出すんじゃねえ!
口腔外科でも「いやいや、どう診立ててもいらんやろ」って症例に分2で出す爺医がいたりするんで、これも困っています。
閑話休題
で、ジスロマックはジスロマックSRという1日1回だけの液体タイプも発売され、今のところ服薬コンプライアンスとしてはこいつに勝る薬はありません。1回だけ飲めば1週間効くんですから。
服薬は空腹時です。理由は各自調べるように。
ジスロマックは消化器症状が強く出る人がいるので気をつけてください。胃痛なんかもありますが、やはり多いのは下痢。
盛大に豪快に下痢する人がいます。
まとめ
結局のところ誰なんでしょうね。
この恥ずかしいネーミングセンスの持ち主は。
劇画座招待席[13] パクリ屋お六 劇画座招待席 パクリ屋お六
- 作者: さいとう・たかを
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る