先日某SNSで口腔外科の先生の「ライン確保ができない…」という話が出ていました。
いわゆる末梢静脈ライン確保という手技で、点滴用の針を刺さなきゃいけないのに針先が血管から外れて入れられないという、外せば外すほど患者も周りも冷ややかな目になり焦りまくるやつです。
確かに口腔外科では日常そんなにやらないですし、ちょっと年数が上になれば少ない症例も全部研修医に回したりするんでますます手技から遠ざかり…上の先生ほど「できない」という事態になってきたりします。
「鎮静下での抜歯症例を増やす」とか、 何かしら理由をつけて日常業務の一つにすればよいのですが「うちは鎮静やらないんで…」というとこが大多数ですからねぇ。
業務に関しては僕が口を出すところではないので、できることは情報提供くらいしかないのですが、ライン確保のコツやら説明てのは非常に難しいのです。
何かいい本あるかなと探しましたが、案外ないんですわこれ。
とりあえず歯科は壊滅。これは元から期待していなかったのでいいとして、看護師向けもなんかこうイマイチな感じで結局は医科の本を片っ端からチェックしました。
で、見つけたのがこちら。
この本の凄いところは、末梢静脈ライン確保と橈骨動脈ライン確保だけで50ページくらい書かれているのです。ライン確保もこんなに色々と考えてやってるんですよ!という素晴らしい内容。
動脈ライン確保も難しいんですよね・・・。
挿管も詳細にコツが書かれているので、麻酔科回りをする口腔外科も買ってもよろしいかなと。緊急時にライン確保できなくても他科に頼めばいいやというろくでもない口腔外科は買わなくてもいいと思います。