やさぐれ歯科医院

白い天使クリスチャン・ゼル博士を目指す歯科医の戯言

~サルでも書ける医科へのおてがみ教室~ 再び

メリクリ!

性夜を過ごすカップルにサンタさんは来てくれたかな?

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サンタさん・・・毎年お願いしている不労所得を・・・早く・・・ください・・・。

 

前回のブログにコメント頂きましたのでお答えします。

照会状の意味合いって、本来、「情報もらう事で処置の可否判断する」事であって
「やってもいい?」的な照会状は「何かあったら責任とってよね」って書いてるのと一緒だからダメなんでしょ?

とは言え、「抜歯するから何かあったらよろしくね、後出しジャンケンだと申し訳ないから、報告しとくね」
の意味合いもあるんじゃなかろうか?

そこの微妙な言い回しが教えて欲しい。

(原文ママ)

 

処置の可否を問うことの是非

術式と局麻や投薬を書くんじゃねえ!と、何度も書いていますが、医科には歯科の術式・侵襲・投薬がわかりません。わからないことの是非を問われても困ります。


逆の立場になって考えましょう。

「関節鏡下に半月板切除術を予定しています。抗菌薬はセファゾリンを術前に1g。脊髄クモ膜下麻酔で行いますが、局所麻酔として1%リドカインE入の倍希釈を20cc使う予定です。」

かなりテキトーに書きましたが、歯科医師がこれを読んで、この手術がどれくらいの侵襲で、書かれている抗菌薬と局所麻酔のセレクト・量が正しいかどうかわかりますか?

医科から見た歯科処置だって一緒なのです。

抜歯ひとつとっても幅が広いので説明自体が困難。P抜歯と深い深い埋伏では天と地の差ですし、「粘膜剥離して骨を削って抜歯します」とサラッと書かれても、医科としては「なんか大変そうだな…」くらいで、いまいちピンときません。

 あっ、投薬はよくわからなくてもフロモックスなんか出してたら医科から見てもダメ歯科医師認定されますからね!


可否で聞いていいのは?

可否を問うて問題ないのは、その科が専門としている内容を聞く場合だけです。

代表的な「術前に抗凝固(抗血栓)薬を止めたいが可能か」ですが、術内容により止めないと手術自体が困難な場合は勿論ありますので可否を問うこともあるでしょう。

しかし「止めてOK」と言われて処置したらトラブルが発生しても、責任を取るのは最終的に決断した歯科医師であるということは絶対に忘れてはいけません。

 

じゃあどう書くの?

微妙な言い回しを教えてほしい・・・とのことですが、後編に書いた

歯科治療予定ですが貴院通院中とのことでした。

患者の現状など情報提供をお願いいたします。

今後は抜歯など観血的処置の可能性もありますが、注意事項などありましたら御教示いただければ幸いです。

 

で十分だと思います。

「観血的処置するかもよ!」が内包されているので、抜歯だろうが歯周外科だろうがなんでもござれ。相当微妙な言い回しにしたつもりですよこれ。

逆に、「抜歯予定です」といった特定のワードで書いてしまうと、違う外科処置を行う際には(上司が面倒くさい奴だと)また照会状を書かなければいけなくなる羽目になります。医科側も「前に同じような内容聞いてきたから返事しただろ!」と怒り必至。

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まとめ

「最低限」かつ「どうにでも取れる微妙な言い回し」なので、右も左もわからない方々はこれ一本でいけます。でもその位置からは頑張って浮かび上がって下さい・・・。

医科へ意味不明な手紙を送って「歯科の手紙はマジいけてねえな」とdisられる事例は、恐らく日本中で普通に生じていると思います。第2第3の西田氏のような事例をつくらず、医科と良好な関係を築くことこそが我々の次代への責務なのです。

 

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